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沖縄発!日本一早い桜祭り

IMG_0158.JPG桜というと4~5月が見頃の「ソメイヨシノ」や「シダレザクラ」などの品種が有名だ。その時期柄、卒業式や入学式など春の風物詩というイメージが一般的だ。しかし、沖縄では一年でも最も寒さが厳しい1月中旬~2月にかけて桜が開花し、見頃を迎えます。九州では大寒波の影響で大雪模様の1月、沖縄では雲ひとつ無い青空の下で桜見を楽しむ人たちで賑わいます。今年は例年より1週間ほど開花が早かったようで、期待に胸を躍らせつつ日本一早い沖縄の桜祭りを取材したいと思います!

やんばるへの道のり

14.jpg今回は、OKIKUMA初となる熊本ご一行様と合同での取材です。午前9:30熊本メンバーが宿泊しているホテルで合流し、いざ!ヤンバルヘ向かいます!西原インターから高速に乗り、北上します。週末の土曜だというのに道はスイスイ♪
金武町を過ぎた辺りから風景が一変します。今までは、コンクリートで覆われた壁の中を進んできたのに、急に高い山々が見えてきます。沖縄でもヤンバルと言われる北部地区は山林が多く残り、貴重な自然がまだまだ残っている数少ない地域です。そんなヤンバル地区に入り山を見渡すと、琉球松の葉が赤く色づいています。「沖縄でも紅葉があるんだな。」という意見がありましたが、そうではなく沖縄で見られる赤い色の松の正体は、松食い虫という病気にかかっていて残念ながら枯れかかっているのです。そんな小話をしながら更に北へと進みます。
許田インターを降りると、名護市に入ります。八重岳に向かうには、名護市から西に移動していきます。


IMGP2245.JPG八重岳へ向かう途中、食堂に入ることにしました。
入ったお店は「みどりの駅みつどての茶屋」。所ジョージさんも沖縄ベースに行くときには必ずと言っていいほど寄る食堂です。メニューにはフーチバージューシー(よもぎの炊き込みご飯)や沖縄そばなどが並びます。
お腹一杯になったところで、八重岳に向かいます。食堂から八重岳までは20分くらいの距離です。

八重岳桜祭り

IMG_0165.JPG八重岳(標高453メートル)のふもとに着き、頂上近くにある公園へ向かいます。桜の森公園までの約4.5Kmの道のりには車で登っていく途中、数多くの寒緋桜が並んでいて綺麗な桜を見ながらゆっくりと山を登ってくことができます。
公園の駐車場に車を停め、公園内を歩きます。八重岳に植えられている約7000本の桜の木の開花は頂上付近から順にふもとへ下りてきます。そのため、期間中であれば山頂付近から中腹、ふもと等どこかで満開の桜を見ることができます。


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IMG_0181.JPG会場では屋台も多く並び、ヤンバルの一大イベントといった模様です。桜祭りということで桜を題材にした写真コンテストも行われていて、県内外のアマチュア写真家達の作品を楽しむことができます。
本土での花見は桜の木下に場所を取って、食事をしたり宴会をすると思いますが沖縄の花見はドライブしながら桜を見たり、祭り会場で遊びながら桜を見るといった感覚の花見になっています。そのため期間中、八重岳ではふもとから山頂まで渋滞といった現象も起きます。

寒緋桜(かんひざくら)

IMG_1959.JPG沖縄の桜といえば寒緋桜ですが、数ある桜の中でも先駆けて開花する品種です。一般的な桜とは違い、濃いピンク色をした大きな花びらに目を惹かれます。花が大きいため重量があるのか、花は下向きに咲くのが特徴です。
桜といえば花びらがひらりひらり舞散るような表現をよくしますが、寒緋桜の花は散りにくく、沖縄では多少の風雨で散ることなく、半月から1カ月間咲き続けた後、ポトッと花が落ちるように散っていきます。
また、桜前線というと南から北へと上がって行くイメージがあるかと思いますが、沖縄の寒緋桜は、花芽が夏ごろに作られて休眠状態に入り、1月の寒さにさらされてから目覚めてくるので、山が多く比較的寒い沖縄本島北部から咲き始め南下してきます。


ちょこっと寄り道

12.jpg1月中旬から2月にかけて県内各地では、桜祭りが開催されます。なかでも北部3大桜祭りと言われているのが、「八重岳桜祭り」「今帰仁グスク桜祭り」「名護さくら祭り」の3箇所で、それぞれの祭り会場が写真コンテストやB級グルメフェスタなどのご当地グルメ、宝探しゲームなどを開催しイベントを更に盛り上げます。
名護城跡にある名護中央公園では、20,000本の桜の木が植えられた山一面がピンク一色に彩られます。
今帰仁城址は、琉球三山時代に北山王(ほくざんおう)の居城で世界遺産にも登録されている場所だ。歴史ある古城に咲き誇る桜の花びらがなんとも言えない味わいを見せる。通常は17時までしか観覧できないが、桜祭りの期間だけは21時まで開館して夜桜のライトアップを見ることができます。

沖縄花のカーニバル

13.jpg写真のキャプションを入力します。沖縄では1月~2月にかけてのこの時期、県内各地で「沖縄花のカーニバル」と称してフラワー関連のイベントが数多く開催され、いち早く春を感じるイベントが数多くあります。
国立公園では約20万株の草花や観葉植物に加え、菊花などを用いて公園を彩る「美ら海花まつり」を開催し、海洋博公園の熱帯ドリームセンターでも沖縄国際洋蘭博覧会を開催している。
1年中と言っていいほど花々に囲まれている沖縄。観光などで時間がゆっくりとれる場合は、亜熱帯沖縄の花々を見て回るのも楽しみの一つになるでしょう。